せっかく「金持ち父さん 貧乏父さん」で有名なロバート・キヨサキ氏の話を出したので、少しシリーズ化して詳しく考えていきたいと思います。
はじめに
ロバート・キヨサキ氏の「キャッシュフロー・クワドラント」では、収入源を4つのタイプ(E=従業員、S=自営業者、B=ビジネスオーナー、I=投資家)に分類しています。
FIREを目指す人の多くは、まず**E(従業員)**としての収入がメインです。しかし、FIREの鍵は「Eだけに依存しない収入源」を早期に作ること。
今回は、Eから一歩抜け出すための副業・複業戦略をFIRE目線で考えます。
なぜ「E」だけだと限界があるのか
- 収入の天井
給与は会社に依存し、時間と労力を増やしても大きく伸びづらい。 - 税金の重さ
給与所得は税率が高めで、経費計上の自由度が低い。 - 時間の制約
勤務時間に縛られるため、収入増や資産運用の機会が限られる。
副業・複業の選び方(FIRE視点)
副業は「とりあえず収入を増やす」ためだけでなく、将来のBやIに繋がる経験を積めるものが理想です。
1. スキル販売型(Sへの入り口)
- 例:ライティング、デザイン、プログラミング、動画編集
- メリット:すぐに始めやすく、単価アップが可能
- デメリット:労働時間依存になりやすい
2. 仕組み型(Bへの種まき)
- 例:ブログやYouTube、デジタル教材、アフィリエイト
- メリット:一度作った資産から収益が生まれる可能性
- デメリット:成果が出るまで時間がかかる
3. 投資経験型(Iへの準備)
- 例:小規模不動産投資、少額株式投資、配当株の研究
- メリット:資産形成に直結、実戦で学べる
- デメリット:元手が必要、リスクあり
E脱出の第一歩:実践ステップ
- 小さく始める
平日1時間・週末3時間など、生活に無理のない範囲で。 - 学びながら稼ぐ
「すぐ稼げる」より「将来の自分の資産になる」分野を優先。 - 事業所得化を意識
副業が一定規模になれば開業届を出して経費計上。節税にも有効。 - 収入を全額再投資
副業収入は生活費に使わず、株式・投資信託・ビジネス拡大に回す。
FIREと副業の相性
- 副業収入があることで、FIRE後の生活費の一部をカバーできる
- 経済的に完全FIREが難しくても、サイドFIREが現実的に
- 精神的な安心感が高まり、「お金が減る恐怖」から解放されやすい
まとめ
Eから抜け出す第一歩は、「副業=余分なお小遣い」ではなく未来のキャッシュフローの種まきと捉えること。
スキル型・仕組み型・投資型を組み合わせながら、自分の得意分野と生活スタイルに合わせて収入の柱を増やしていくことが、FIREへの近道になりそうですね。
