「為替って難しそう」「自分には関係ない」と思っていませんか?
でも実は、FIREを目指す私たちの資産形成にも大きな影響を与えるのがこの「為替」の動きです。
今回は、円安・円高それぞれが資産にどう効くのか、そしてFIRE目線でどう向き合うべきかを調べていきます。
そもそも「為替」とは?
為替とは、ざっくり言えば円とドルなど外国通貨の交換レートのこと。
例:1ドル=150円 というのが今のような円安状態。
私たちが普段の生活で直接ドルを使うことは少ないですが、
投資や物価、企業収益に大きく関わってくるのです。
円安が資産に与える影響
✅ プラスの側面(FIREに向けては追い風になることも)
- 外貨資産が増える
ドル建てETFなどを持っている場合、円安になると円換算で資産が膨らむ。 - 輸出企業の業績が良くなる
トヨタやソニーなど輸出型企業は、円安だと売上増 → 株価や配当も上がる傾向。
⚠️ マイナスの側面(生活コスト増)
- 物価が上がる
エネルギーや食品など輸入品が高くなり、生活費が増加しやすい。 - 海外旅行のコスト増
FIRE後に旅行を楽しみたい人にとっては円安がネックに。
円高が資産に与える影響
✅ メリット
- 輸入品が安くなる → 日々の生活費が抑えられる可能性
- 外貨への再投資の好機 → ドル建て商品を安く買えるチャンス
⚠️ デメリット
- 外貨資産の評価額が下がる → ドル建てETFなどは円ベースで減って見える
- 輸出企業の収益悪化 → 株価や配当の減少に注意
FIRE目線で考える為替リスクへの備え
「FIRE後は日本円だけで暮らすから大丈夫!」と思っていても…
- 海外ETFや米国株投資をしている
- 投資信託の中身が外国資産中心
- 生活インフラが海外依存(エネルギー、輸入食品など)
…といった理由から、為替の影響は避けられません。
🛡 対策のポイント
- 為替分散を意識した資産設計
円資産・外貨資産(米ドル、ユーロなど)をバランスよく保有。 - ドル建てETF+日本株の組み合わせ
為替と企業業績の両方をカバーしやすい。 - 生活費は円ベース、資産は多通貨で
収入の一部が為替で上下しても、日常生活に影響が出にくくする。
参考:米ドル金利と日本の金利差(2025年時点)
| 通貨 | 政策金利(目安) |
|---|---|
| 米ドル(FRB) | 約5.25%前後 |
| 日本円(日銀) | 0.1〜0.2%程度 |
この金利差の大きさが、円安要因にもつながっています。
逆に言えば、「為替だけじゃなく、金利も見ておくこと」が資産防衛には大事です。
🔚 まとめ:FIREと為替、意外と切り離せない関係
- 円安で外貨資産は増えるが、生活コストも上がる
- 円高は再投資チャンスだが、外貨資産の評価減に注意
- FIRE達成後こそ、安定した資産運用のために為替リスク分散がカギ
“為替は読めない”と言われますが、備えることはできます。
為替の波に振り回されるより、ゆるく乗りこなせるような資産設計を意識していきたいですね。
そして、改めて見てみると、為替って本当に生活とは切っても切り離せないですし、
世界はつながっているなーなんて大きなことも感じますね。

