FIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指して資産形成をしている中で、最近特に気になっているテーマが「インフレ」です。
今まであまり意識してこなかったんですが、ニュースを見てもスーパーの買い物でも、「あれ、また値上がってない?」と感じることが増えました。
そこで今回は、「インフレ時代にFIREを目指すことの意味」について、いろいろ調べてみました。
そもそもインフレって何?
インフレ(インフレーション)とは、モノやサービスの値段が全体的に上がっていく状態のこと。
裏を返せば、同じお金で買えるものの量が減るので、「お金の価値が下がる」とも言えます。
つまり、FIREを目指して積み上げた資産が、思ったよりも生活費に対して足りなくなるリスクが出てくる、ということですね。
日本は“長いデフレ”から“インフレ”に突入中?
日本は実は、ここ数十年「デフレ(物価が下がる状態)」が続いていました。
1990年代のバブル崩壊以降、給料も物価もほとんど上がらない時代。そんな時期に投資やFIREを考える必要性は、ある意味で低かったのかもしれません。
しかし今、状況は変わりつつあります。
2022年以降の世界的な物価上昇の流れ、エネルギー高、人手不足、円安――。
そうした複合的な要因により、日本でもじわじわとインフレ局面に入っていると感じます。
インフレがFIREに与える影響
じゃあ、インフレ時代にFIREを目指すってどうなんだろう?
まず考えられるのは次のようなリスクです。
◉ 支出が予定より増える
例えば、年間300万円で生活できると思っていたのに、5年後には330万円必要になっていた…なんてことも十分あり得ます。
◉ 資産の「実質価値」が目減りする
1,000万円持っていても、その価値が物価の上昇で実質的に900万円分の生活費しか買えなくなる、というケース。
◉ インフレ率 > 資産運用利回り の構図になるとヤバい
年利3%で運用していても、物価上昇が年4%なら実質マイナスです。
インフレにも“良い面”がある?
インフレ=悪、というイメージもありますが、すべてがマイナスではありません。
経済全体として見ると、「適度なインフレ」はむしろ健全な成長の証ともいわれます。
たとえば:
- 企業の売上や利益が増えやすくなる
- 給与の名目額も上がりやすくなる
- 借金をしている人にとっては、借金の実質負担が軽くなる(インフレによる目減り効果)
FIREとは直接関係ありませんが、持ち家の資産価値が上がったり、株式の評価益が増えたりする可能性もあります。
良いインフレ vs 悪いインフレとは?
インフレには「良いインフレ」と「悪いインフレ」がある、という話も調べていて面白かったです。
| インフレの種類 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 良いインフレ | 経済成長に伴う自然な物価上昇 | 需要拡大による価格上昇、給与アップも伴う |
| 悪いインフレ | コスト増や円安など外的要因での物価上昇 | 給料が上がらないのに生活費だけ上がる |
現在の日本はどっちなのかというのは気になりますが、これから企業業績や賃金の上昇が続けば、「良いインフレ」に近づくこともあるかも…?と期待したいところです。
ではどう備えるべきか?(調べた結果)
FIREを目指す自分としては、「インフレリスクをどう組み込むか」が大事そうです。
✅ 株式:物価上昇に強いセクターを意識
- 生活必需品、インフラ、エネルギーなどはインフレ下でも比較的安定
- 増配傾向の企業にも注目
✅ 現物資産(不動産・金など)の検討
- 不動産:インフレとともに家賃収入や資産価値が上がる可能性
- 金(ゴールド):「インフレヘッジ資産」として評価されている
✅ 外貨資産の分散
- 円安インフレのときには、ドル建て資産を持っておくことが保険になる
自分はまだ株式がメインですが、少しずつ資産の分散を意識し始めています。
結論:しなやかなFIRE設計を
インフレに強いポートフォリオを組むことはもちろん大切ですが、それ以上に、
- 支出の見直し
- 少しでも収入の道を持っておく
- 環境が変わっても調整し続ける姿勢
が、これからの時代に合ったFIREのあり方なのかもしれません。
🔚 まとめ
- 日本も本格的にインフレの時代に入りつつある
- FIRE生活にとってインフレは大きなリスクになる可能性がある
- 株式・不動産・外貨など、複数の資産で備えることが重要
- 完璧な備えは無理でも、「柔軟に対応できる設計」が未来を守る鍵
