【投資スタイル比較シリーズ 第4回】個別株 vs ETF vs 投資信託:FIREを目指すならどれを選ぶ?

トピックス

はじめに

「投資スタイル比較シリーズ」もいよいよ最終回です。
第1回では高配当株投資、第2回はインデックス投資、第3回は不動産投資を取り上げてきました。

今回は、投資を始めると必ずといっていいほど悩む 「個別株」「ETF」「投資信託」 の違いをFIRE目線で比較していきます。


個別株投資

特徴

  • 特定の企業の株式を直接購入
  • 配当や値上がり益をダイレクトに享受できる
  • 自分で銘柄を選べる自由度が高い

メリット

  • 高配当株や成長株を狙えば大きなリターンの可能性
  • 株主優待などの特典も魅力
  • 「自分が応援したい企業に投資する」という満足感

デメリット

  • 分散が難しく、リスクが高い
  • 企業分析に時間や知識が必要
  • 値下がり時の精神的負担が大きい

それでも個別株をやる理由

理屈だけ見れば「ETFや投資信託の方が効率的」とよく言われますが、それでも個別株をやる人が多いのは 「投資が楽しい」 からだと思います。

  • どの銘柄を買うか悩む時間もワクワクする
  • 株主優待が届くと「投資していてよかった」と実感できる
  • 企業について調べることで経済の勉強になる
  • 経済ニュースに敏感になり、世の中の動きを意識するようになる

私自身も個別株をメインに投資していますが、「投資を通じて生活や視野が広がる」点が大きな魅力だと感じています。FIREを目指すうえで資産効率だけでなく、こうした「楽しさ」も続ける原動力になると思います。


ETF(上場投資信託)

特徴

  • インデックスに連動するものが多く、株式のように取引所で売買可能
  • 低コストで分散投資ができる

メリット

  • 株式のように自由に売買できる機動性
  • 配当金(分配金)を受け取れるETFも多い
  • 世界株・セクター別など種類が豊富

デメリット

  • 売買のたびに手数料が発生する場合がある
  • 投資信託に比べて自動積立の仕組みがやや使いづらい

ETFは「分散+配当」を両立できるため、FIRE達成後の安定資産 として活用しやすい投資手法です。


投資信託

特徴

  • ファンドマネージャーや運用会社がまとめて運用
  • 少額から積立可能で、ほったらかし運用しやすい

メリット

  • 自動積立で手間がかからない
  • 分散投資がしやすい
  • NISAやiDeCoとの相性が良い

デメリット

  • ETFより信託報酬が高いものもある
  • 基準価額は1日1回更新のため、株式やETFのようにリアルタイム売買できない

投資信託は「FIRE準備期」にコツコツ積立するのに最適です。FIRE後は取り崩し戦略との組み合わせが必要になります。


FIREとの相性まとめ

  • 個別株:安定性には欠けるが、優待や学びなど「投資を楽しむ」という価値が大きい。資産効率だけでなく精神的な充実感が得られる。
  • ETF:分散と安定収入を両立しやすく、FIRE達成後の柱になりやすい。
  • 投資信託:積立投資に強く、FIRE準備期に最適。

まとめ

「個別株・ETF・投資信託」はそれぞれに強みと弱みがあり、FIREを目指すなら 時期に応じて使い分けるのが現実的 です。

  • 準備期:投資信託でコツコツ積立
  • FIRE直前期:ETFで分散と流動性を確保
  • FIRE後:高配当個別株や配当型ETFで安定収入を重視

そして「投資を楽しむ」という意味では、個別株も大切な選択肢です。優待や学びを楽しみつつ、ETFや投資信託と組み合わせることで、効率と楽しさの両立が可能になります。

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