【FIRE×働き方の未来シリーズ 第6回】 働かなくてもいい時代は来る?ベーシックインカムとFIREの未来

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はじめに

AIの進化や生産性向上の話題とセットで、
ここ数年よく聞くようになったのが 「ベーシックインカム(BI)」 という言葉です。

  • 働かなくても最低限のお金がもらえる
  • 生活のために働かなくてよくなる
  • 労働の意味が変わる

こうした話を聞くと、
「それってFIREとどう違うんだろう?」
「そもそもFIREは必要なくなるのでは?」
と、素朴な疑問が浮かびます。

今回は、ベーシックインカムという考え方を入り口に、FIREの未来を考えてみる回です。
私自身も答えを持っているわけではなく、調べながら整理している段階ですが、
今後の働き方を考えるヒントになればと思います。


ベーシックインカムとは何か(ざっくり)

細かい制度設計は国によって異なりますが、
一般的に言われるベーシックインカムは次のような考え方です。

  • 国が国民一人ひとりに
  • 無条件で
  • 最低限の生活費を定期的に支給する

ポイントは「働いているかどうか」「収入があるかどうか」に関係なく、
生きているだけで支給されるという点です。

まだ本格導入している国はありませんが、
実験的な取り組みや議論は世界中で続いています。


なぜ今、ベーシックインカムが議論されているのか

背景には、いくつかの大きな変化があります。

① AI・自動化による仕事の代替

AIやロボットによって、

  • 単純作業
  • 事務処理
  • 一部の専門職

が自動化されつつあります。

「働きたくても仕事がない人」が増える可能性を考えると、
労働と収入を切り離す仕組みが必要になる、という発想は自然です。

② 非正規・ギグワークの増加

終身雇用が前提でなくなり、

  • フリーランス
  • 副業
  • プロジェクト単位の仕事

が増える中で、収入は不安定になりがちです。
その“下支え”としてBIが注目されています。

③ 社会保障制度の限界

年金・生活保護など、
既存の制度だけでは対応しきれない人が増えてきています。
制度をシンプルにする一案として、BIが語られることもあります。


もしベーシックインカムが実現したら、FIREは不要になる?

ここが一番気になるところだと思います。

結論から言うと、
FIREは不要にならないどころか、意味が変わる
と感じています。

なぜなら、BIで支給される金額は、

「最低限、生きていくためのお金」

であって、
自由に選択できる人生を送るためのお金ではない可能性が高いからです。


ベーシックインカムとFIREの決定的な違い

観点ベーシックインカムFIRE
目的生存の保障選択の自由
金額最低限自分で設計
主体国・社会個人
働く自由働かなくても生きられる働く・働かないを選べる

BIがあっても、
「どこに住むか」「何をするか」「どんな生活をするか」
の自由度は、やはり個人の資産次第です。


FIREは「働かなくなるため」ではなくなる

ここで、FIREの定義も少し変わってくる気がします。

これまでのFIREは
「労働から解放される」
という文脈で語られることが多かったですが、

これからは、

“生活のために働かなくていい状態”をどう作るか

という考え方に近づいていくのではないでしょうか。

BIがあれば「生きるための不安」は減るかもしれません。
でも、

  • やりたい仕事を選ぶ
  • 嫌な環境から離れる
  • 働くペースを自分で決める

こうした自由は、FIRE的な資産形成があってこそ実現しやすくなります。


FIREを目指す人が、今から考えておきたいこと

ベーシックインカムが実現するかどうかは分かりません。
ただ、「働き方とお金の関係が変わる方向」に進んでいるのは確かです。

その中で、FIREを目指す立場として意識したいのは次の点です。

① 生活コストを把握しておく

BIがあっても、
自分の生活費が分からなければ意味がありません。
FIREでもBIでも、土台は生活設計です。

② 資産収入+選択的労働という考え方

「完全に働かない」よりも、

  • 少し働く
  • 好きなことだけやる
  • 必要な分だけ稼ぐ

という形のほうが、現実的で満足度が高い人も多そうです。

③ 国に頼り切らない姿勢

BIがあってもなくても、
自分で選択できる余地を残しておくことは大切だと思います。

FIREは、国の制度に左右されにくい生き方でもあります。


まとめ

「働かなくてもいい時代」は、
すぐに来るかどうかは分かりません。

でも、
“働かないと生きていけない時代”からは確実に離れつつある
と感じています。

ベーシックインカムは、
社会全体の安全網としての役割を持つかもしれません。
一方でFIREは、
個人が人生の主導権を持つための手段です。

どちらが正しい、ではなく、
どちらも視野に入れながら、

「自分はどんな自由を手に入れたいのか」

を考えることが、これからますます重要になりそうです。

私自身もまだ答えを探している途中ですが、
FIREという考え方は、
ベーシックインカム時代になっても、むしろ価値が増すのではないか。
そんなことを考えています。

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