セルインメイって本当?相場の格言と日本市場の関係を考えてみた

トピックス

「Sell in May(セルインメイ)」――株をやってると5月になると毎年聞くこの言葉。

「5月に株を売れってこと?」
「そのあとどうすればいいの?」

今回は、そんなセルインメイの格言の意味や背景、日本でも当てはまるのか?という点まで、ゆるっと考えていきます。

まず、セルインメイって何?

セル・イン・メイ(Sell in May and go away.)は、英語圏の相場格言です。
直訳すると「5月に売って、相場から離れろ」。

実はこれ、もう少し長いバージョンがあるようです。

Sell in May and go away, but remember to come back in September.
「5月に売って相場から離れろ、でも9月には戻ってこいよ」

ちょっとユーモアのある言い回しですが、言いたいことはいたってシンプル。


要するに、5月に手仕舞いして9月に戻ってくるということ

  • 5月から夏にかけては相場が鈍くなる傾向があるから、一度手仕舞いしておく
  • でも、9月以降は年末にかけて相場が強くなるので、ちゃんと戻ってきてね

背景にあるのは、欧米の投資家の生活リズムです。

特にアメリカやヨーロッパでは、6月〜8月はバカンスシーズン。
機関投資家もトレーダーも長期休暇に入るため、取引量が減り、株価が軟調になりやすい。
「夏枯れ相場」という言葉もここから来ています。

反対に、9月以降は投資家が戻ってきて、年末の「サンタクロース・ラリー」まで相場が上向くことが多い
こうした季節性の動きが、格言として言い継がれてきたわけです。
投資の世界って、意外と“季節”に左右されてるんですね。

日本にも当てはまるの?

これはよく議論になりますが、絶対はないということもあり、「半分当てはまり、半分は当てはまらない」という話が多い印象です。

✔ 当てはまりそうな点

  • 5月は日本企業の決算発表ラッシュが終わる時期 → 材料出尽くし感が出やすい
  • 夏場は日経平均が横ばいや調整になりやすい傾向もある

✔ 当てはまらない点

  • 日本の投資家は欧米ほど夏休みを取らない
  • 海外要因(特にアメリカ)で動くことが多く、セルインメイ単独では読みにくい

「じゃあ結局、5月に売ったほうがいいの?」

これに関しては、「格言はあくまで目安」と考えています。
実際の売買判断は、銘柄や相場環境を見て判断するのが一番


じゃあ私はどうするかというと…

セルインメイ?気にはするけど、結局売りません!笑

これは私の過去の経験ですが、

  • 5月に売っても9月まで待てずにすぐに買ってしまい、その後含み損を抱えた
  • 格言に沿わず夏場に上がってしまい、買い戻すのにより大きな金額が必要になった

…そんなこともあり、やっぱり相場を見て投資なんてのは自分にはできないと考え、
今の「高配当・増配傾向、大手、割安といった株を買って持ち続けて配当金を積み上げていく」
という投資方針に行きつきました笑


おわりに:格言は“考えるきっかけ”にちょうどいい

相場の格言って、「当たる・当たらない」というより、“考えるヒント”として使うのがちょうどいいと思いました。

「今の相場、ちょっと動きが怪しいな」と感じたら、
「セルインメイ」の言葉を思い出して、一歩引いてみる、
それだけでも、ちょっと冷静になれるかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました