はじめに
再び別シリーズを始めていきます。
以前取り上げたこともありますが、避けては通れない家の話から進めていきます。
FIREを目指すとき、「どこで、どんな暮らしをするか?」は大きなテーマです。
資産を築いても、住まいの選択を間違えると生活の満足度や家計に直結してしまいます。
今回は 「持ち家」「賃貸」「リゾート型(二拠点生活を含む)」 の3つを軸に、FIRE目線で考えてみます。
1. 持ち家のメリット・デメリット
メリット
- 家賃を払い続けなくてよい安心感
- 老後に住まいの心配が少ない
- 不動産として資産価値を持てる可能性
デメリット
- 固定資産税・修繕費などのランニングコストはかかる
- ライフスタイルの変化に合わせて住み替えにくい
- 地域の不動産市場によっては資産価値が下がるリスク
👉 FIRE後は「収入が限定的」になるため、持ち家は精神的安心感が大きい反面、資産が家に固定されてしまう点に注意が必要です。
2. 賃貸のメリット・デメリット
メリット
- ライフスタイルに合わせて住み替えやすい
- まとまった資金を住まいに縛られない
- 設備や管理を大家や管理会社に任せられる
デメリット
- 家賃を払い続ける必要がある
- 高齢になると賃貸契約が難しくなるケースがある
- 長期的には「払い損」に感じやすい
👉 賃貸は「柔軟性」が最大の魅力です。特にFIRE後に趣味や暮らしの変化に合わせて住まいを変えたい人には向いています。
3. リゾート・二拠点生活という選択
最近注目されているのが 「二拠点生活」 や 「リゾート型暮らし」。
- 夏は涼しい地方で、冬は暖かい場所で過ごす
- 平日は都会、週末は地方やリゾート地に移動する
FIRE的には「住居費が2倍」というイメージもありますが、実際には 安価な地方住居やシェア型住宅 をうまく組み合わせることで現実的にできるケースもあります。
4. 日本の住宅市場とFIRE
よく「空き家が増えるから将来は安く住める」と言われますが、実際には都市部の住宅価格は上がり続けています。
- 東京オリンピック後は下落予想だったが、むしろ上昇
- 地方では空き家が増えても、利便性の高い場所は人気が維持
👉 FIREを考えるとき、「全国的な傾向」よりも 自分が住みたい地域の市場動向 を調べるのが現実的です。
まとめ
FIRE後の住まいには「正解」はなく、自分の価値観や生活スタイルに左右されます。
- 安心感を重視するなら「持ち家」
- 柔軟性を重視するなら「賃貸」
- 新しい暮らし方に挑戦したいなら「リゾート・二拠点」
いずれにしても、FIREを目指す段階から「住まいにどれくらいコストをかけるのか」「自由度をどう担保するか」を意識しておくと、より現実的な設計ができると思います。

