ここまでのシリーズでは、
- 資産形成の目的
- 年代ごとの考え方
- 分散投資
について整理してきました。
今回は、
資産形成を考える上で欠かせない、
資産配分(アセットアロケーション)
についてお話しします。
少し難しそうな言葉ですが、
考え方はとてもシンプルです。
実は、
「何を買うか」よりも、
「どのように資産を配分するか」
の方が、
資産形成全体へ与える影響は大きいと言われています。
資産配分とは
資産配分とは、
自分のお金を、どの資産へ、どれくらい振り分けるか
という考え方です。
例えば、
株式だけに投資するのではなく、
現金も持つ。
必要に応じて債券やREITも組み合わせる。
そうすることで、
資産全体のバランスを整えていきます。
商品より先に考えたいこと
投資を始めると、
「どのETFを買うか」
「どの銘柄が良いか」
に目が向きます。
でも、
本来はその前に考えたいことがあります。
それが、
資産配分です。
例えば、
株式100%で運用する人もいれば、
現金を多めに持つ人もいます。
どちらが正しいということではありません。
大切なのは、
自分が安心して続けられる配分を考えることです。
なぜ資産配分が重要なのか
資産形成では、
相場が良い時もあれば、
下がる時もあります。
もし、
資産のほとんどが一つの商品だけだったら、
値動きも大きくなります。
一方で、
資産配分を考えておくことで、
全体の変動をある程度抑えられる場合があります。
これは、
前回お話しした分散投資ともつながる考え方です。
資産配分は「安心して続ける仕組み」
私は、
資産配分は、
利益を最大化するためというよりも、
長く続けるための仕組み
だと思っています。
例えば、
相場が大きく下落したとき、
株式だけだったら不安になるかもしれません。
でも、
現金もある。
他の資産もある。
そう思えるだけで、
冷静に判断しやすくなります。
資産形成では、
途中でやめてしまうことが、
一番もったいないことかもしれません。
だからこそ、
続けられる配分を考えることには大きな意味があります。
私自身が意識していること
私自身も、
投資を始めた頃は、
「どの銘柄を買うか」
ばかり考えていました。
でも、
資産形成を続ける中で、
少しずつ考え方が変わりました。
今は、
「何を買うか」よりも、
「全体のバランスはどうなっているか」
を見る時間の方が増えています。
株式が増えすぎていないか。
現金は十分にあるか。
一つの商品へ偏りすぎていないか。
こうした視点を持つことで、
日々の値動きにも落ち着いて向き合えるようになりました。
「正解の割合」は存在しない
資産配分について調べると、
「株式60%、債券40%」
といった例を見ることがあります。
もちろん、
参考になる考え方です。
ただ、
それが全員に当てはまるわけではありません。
20代と50代では違います。
独身と子育て世代でも違います。
目的が違えば、
資産配分も変わります。
だからこそ、
割合を真似するのではなく、
「なぜその割合なのか」
を考えることが大切です。
投資思考とのつながり
資産形成では、
商品を選ぶことに意識が向きがちです。
でも、
家づくりを考えてみると、
家具を買う前に、
まず間取りを考えます。
資産形成も同じです。
ETFも、
投資信託も、
個別株も、
「家具」のようなものです。
まず必要なのは、
どんな家を建てたいのかという設計図です。
資産配分は、
その設計図の中心になります。
まとめ:資産形成は「何を買うか」ではなく「どう組み合わせるか」
資産配分とは、
お金をどのように振り分けるかという考え方です。
そして、
その考え方は、
どの商品を買うか以上に、
資産形成全体へ大きな影響を与えます。
ETF。
投資信託。
個別株。
現金。
どれも大切な役割があります。
だからこそ、
一つの商品だけを見るのではなく、
全体としてどんな資産形成を目指すのか
という視点を持つことが重要です。
資産形成は、一つひとつの商品を集めることではありません。
それぞれの役割を考えながら、自分らしいバランスをつくっていくことです。
その設計図は、人によって違っていて当然です。
焦って誰かと同じ形を目指す必要はありません。
少しずつ、自分にとって心地よい資産配分を見つけていくことが、長く続けられる資産形成につながっていくのではないでしょうか。
