これまでのシリーズでは、
資産形成は
「何を買うか」よりも「何を目指すか」
から考えることが大切だとお伝えしてきました。
目的が決まると、
次に考えたいのが
「どのように資産を育てていくか」
ということです。
その中で、
多くの方が耳にする言葉があります。
それが、
分散投資です。
投資を始めると、
「分散投資が大切です」
という言葉を何度も目にします。
でも、
なぜ分散するとリスクが抑えられるのか。
どのように分散すればよいのか。
そこまで理解できている方は意外と多くありません。
今回は、
分散投資という考え方について、
一緒に整理してみたいと思います。
分散投資とは
分散投資とは、
一つの対象に資産を集中させず、複数に分けて投資する考え方です。
例えば、
一つの会社だけへ投資するのではなく、
複数の会社へ投資する。
日本だけではなく、
海外にも投資する。
株式だけではなく、
他の資産も組み合わせる。
このように、
投資先を分けることで、
一つの出来事による影響を小さくしようという考え方です。
「未来は誰にも分からない」からこそ分散する
分散投資が大切だと言われる理由は、
とてもシンプルです。
未来は誰にも分からないからです。
今、成長している企業が、
10年後も成長しているとは限りません。
今、好調な国が、
20年後も同じとは限りません。
未来を正確に予測することは、
誰にもできません。
だからこそ、
一つに賭けるのではなく、
複数へ分けて備えるという考え方が生まれました。
分散は「利益を減らす」のではない
「分散すると利益も小さくなるのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
確かに、
大きく成長した一社だけへ投資していれば、
利益はもっと大きかったかもしれません。
でも、
その会社が大きく下落した場合はどうでしょうか。
分散投資は、
利益を減らすためではなく、大きな失敗を避けるための考え方です。
資産形成では、
一度の大成功よりも、
長く続けられることの方が重要になる場面も少なくありません。
分散にもいろいろな方法がある
分散投資というと、
「会社を分けること」
だけをイメージしがちです。
でも、
実際にはいくつかの分散方法があります。
例えば、
投資先を分散する
日本企業だけではなく、
海外企業にも投資する方法です。
資産を分散する
株式だけではなく、
債券やREITなど、
異なる資産を組み合わせる考え方です。
時間を分散する
一度にまとめて投資するのではなく、
毎月少しずつ積み立てる方法も、
分散投資の一つです。
私自身が考える「分散」の本当の価値
私自身は、
分散投資の一番の価値は、
安心して続けられることだと思っています。
例えば、
一つの銘柄だけを持っていると、
毎日の株価が気になるかもしれません。
ニュースを見るたびに、
不安になることもあるでしょう。
一方で、
分散できていると、
一つのニュースで慌てる場面は少なくなります。
資産形成は、
何年、何十年と続く取り組みです。
だからこそ、
「安心して続けられる」
という価値は、
数字以上に大きいのではないでしょうか。
投資思考とのつながり
資産形成では、
「どの商品が一番伸びるのだろう」
と考えることがあります。
もちろん、
そう考えることも大切です。
でも、
未来は誰にも分かりません。
だからこそ、
「当てること」
よりも、
「続けられる仕組みを作ること」
の方が、
長い目で見ると大きな意味を持つのではないでしょうか。
分散投資は、
その仕組みを支えてくれる考え方の一つです。
まとめ:分散投資は「安心して続けるため」の仕組み
分散投資とは、
未来が分からないからこそ、
資産を複数に分ける考え方です。
会社を分ける。
国を分ける。
資産を分ける。
時間を分ける。
方法はいろいろあります。
でも、
目的は一つです。
安心して、長く資産形成を続けること。
投資では、大きな利益が注目されることがあります。
でも、本当に大切なのは、一時的な成果ではなく、続けられることではないでしょうか。
分散投資は、そのための「守り」の考え方です。
未来を予測することはできません。
だからこそ、一つに賭けるのではなく、さまざまな可能性に備えながら歩んでいく。
その積み重ねが、自分らしい資産形成を支えてくれるのだと思います。
