はじめに
前回から始まった 「ライフステージ別FIRE戦略シリーズ」。第1弾では20代のFIRE準備について取り上げました。
今回は第2弾として、「30代で本気でFIREを狙うには?」 をテーマに考えていきます。
30代はキャリアも収入も安定し始める一方で、結婚・出産・住宅購入といった大きなライフイベントが重なる年代。FIREを現実のものに近づけるための重要なステージでもあります。
30代のFIRE戦略の基本
1. 収入の最大化を図る
20代は「貯蓄体質を作る」時期でしたが、30代は 収入を増やすこと がより重要になります。
- 昇進・転職でキャリアアップを狙う
- 副業や複業で収入の柱を増やす
- 資格取得やスキルアップで市場価値を高める
FIREを目指すなら、支出削減だけでなく「稼ぐ力」を強化することが必須です。
2. 投資額を拡大する
収入が増えた分、投資に回す割合も上げていきましょう。
- 積立NISAやiDeCoを満額活用
- 余裕があれば高配当株やETFへシフト
- 投資額は「収入の30〜40%」を目標に
30代から本気で取り組めば、40代にはFIREが現実的に見えてくる水準に到達できます。
ライフイベントとの両立
30代は人生の大きな決断が集中する時期です。
- 結婚:共働きで家計管理を工夫すれば、FIREのスピードを加速できる
- 子育て:教育費が増える前に資産形成の土台を固める
- 住宅購入:ローンを組む場合は返済計画をFIREと両立させる
FIREを目指すからといって人生を我慢だらけにする必要はありません。むしろライフイベントを上手に活かすことで、資産形成のスピードアップにつながることもあります。
30代で意識すべき投資スタイル
- インデックス投資:基盤を支える王道スタイル
- 高配当株投資:将来のキャッシュフロー確保のために少しずつ組み入れる
- 不動産投資:余裕資金があれば検討、家賃収入がFIRE後の安定収入につながる
この時期は「準備期」から「本格拡大期」へ移行するタイミング。投資の選択肢を広げていくのがポイントです。
まとめ
30代は、FIREを「夢」から「現実」へと近づける大切なステージです。
- 収入の最大化で投資余力を増やす
- 投資額を拡大し、資産形成を加速する
- 結婚・子育て・住宅購入などのライフイベントと上手に両立する
この時期にしっかりと基盤を固めておくことで、40代以降に大きな選択肢を持つことができます。
次回は 「40代からでも間に合うFIRE戦略」 をテーマに、遅れてスタートする人に向けた現実的なアプローチを考えていきます。

