金融資産に投資しないFIREは可能か?:不動産、事業、年金…投資“以外”で考える選択肢

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FIRE(Financial Independence, Retire Early)といえば、金融資産への投資が中心にある印象が強いですが、ふと「金融資産への投資しないでFIREって可能なんだろうか?」という疑問が湧いてきました。

自分もまだFIREを目指している途中の段階ですが、資産運用が苦手だったり、リスクが不安だったりする人にとって、「投資以外」の方法がないかを一度整理してみようと思います。


そもそも“投資しないFIRE”とは?

投資をしないFIREというのは、言い換えれば「生活費をまかなえるだけの不労所得を、投資以外で得ている状態」とも言えそうです。

ここでいう投資は、株式・投資信託・債券・ETFなど金融資産を前提としたものを指しています。

「投資しない」というと極端ですが、リスク資産を持たずにFIREを目指すという考え方ですね。


投資以外のFIRE的収入源とは?

調べてみると、投資以外にも継続的に収入を得る方法は意外とあります。
FIRE的な考えと相性が良さそうなものを整理してみます。


① 不動産収入(賃貸・駐車場など)

よくあるFIRE代替プランの一つが「不動産オーナーになる」こと。

  • アパート経営
  • 駐車場経営
  • 戸建ての賃貸運用
  • シェアハウス

などがあります。

初期投資は必要ですが、うまく運用できれば「安定収入」「インフレ対応」「節税」などメリットが大きいのも魅力です。

ただし、空室リスクや修繕、管理手間などがあるので、「完全な不労所得」とまではいかない印象も。
ここを丸投げできるくらいの規模感があると本当に楽なんでしょうけど。

※あと、不動産こそ投資だよ!という意見もあると思いますが、一般的にFIREと聞くと金融資産への投資がイメージしやすいと思いますので、今回は不動産は別としているのはご容赦ください。


② 事業収入(小商い・ロイヤリティ)

小さなビジネス」もFIRE的収入源として有効です。

  • ネットショップ(BASE、Shopifyなど)
  • コンテンツ販売(note、Kindle、Booth)
  • アフィリエイト
  • ブログ収益
  • 楽曲、写真、イラストのロイヤリティ

最初は労働が必要ですが、うまく仕組み化すれば「半不労所得」になる可能性もあります。

個人的にも、自分のスキルを生かして何かしら作れる可能性があるのは魅力だと感じました。
写真好きの方で写真を投稿してダウンロードされたらいくらというので実はお小遣い稼ぎしているという話は聞いたことがあります。


③ 年金・共済・企業型保障など

まだFIRE段階ではないですが、将来的には「年金を軸にしたFIRE(もしくはSLOW FIRE)」も視野に入れられます。

  • 国民年金・厚生年金
  • 国民年金基金
  • 確定給付年金(企業による)
  • 共済年金(公務員や一部職域)

FIREを「完全に働かずに生きること」ではなく、「働く選択を自由にすること」と捉えるなら、年金を計算に入れて生活を柔らかくデザインするのも一つの考え方です。

さすがにこれだけでというわけにはいかないと思いますが、無視するには大きな金額になると思います。


④ ミニマルライフ+節約術の極み

収入源というより、支出コントロールを極めて「超ローコストで生きる」という方向性もあります。

  • 節約生活(家計月10万円台など)
  • 自給自足に近い暮らし
  • 小屋暮らし、田舎移住

極端にはなりますが、「投資や収入がなくても、生きていける」というFIREの一種とも言えそうです。
ただし、ライフスタイルがかなり制限される可能性があるので、万人向きではないかもしれません。

田舎だから生活費が安いというわけではないと思いますので、これも考え物かなという


「投資しないFIRE」は成立するのか?

結論として、「投資なしでもFIRE的な生活を目指すことは可能」だと思います。
ただし、以下のような条件・前提が必要です。

  • 初期資産がある(不動産取得、事業立ち上げなど)
  • 手間をかけて仕組みを作る意思がある(事業化・自動化など)
  • 支出を徹底的に管理できる(ミニマル志向)
  • 完全FIREよりも「セミリタイア/サイドFIRE」的な設計にする

つまり「投資しないFIRE」は、“より工夫と準備が必要なFIRE”といったところです。


まとめ:どんなFIREでも「仕組み」がカギ

FIREの方法論に正解はありません。

「株式投資で資産を増やす」も、「不動産で家賃収入を得る」も、「ミニマルに暮らす」も、どれも一つの選択肢です。

大事なのは「再現性のある仕組みを作れるかどうか」だと感じました。

自分に合ったスタイルを模索しながら、無理のない範囲で「投資しない選択肢」も検討していきたいですね。

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