はじめに
FIREを目指していると、「資産を増やすこと」ばかりに意識が向きがちです。
もちろん、これはとても大事なことです。
私自身も、コツコツ投資を続けながら「いつ頃、どれくらい配当が入るようになるか」を計算することがあります。
ただ、少し立ち止まって考えてみたときに、ふと不安がよぎりました。
「本当に働かなくなったとき、私はどう過ごすんだろう?」
働かなくていいのは嬉しいはずなのに、
その先が「退屈」や「孤独」だったら、なんだか違うなと。
ここから、**リスキリング(学び直し)**という視点が自分の中で大事になりました。
今回は「なぜFIREにリスキリングが必要なのか」を、一緒に考えてみたいと思います。
「FIRE=辞める」ではなく、「選べる状態」にする
SNSで見かけるFIRE像は、
「仕事をやめて、自由で、毎日が悠々自適」というイメージがあります。
でも、人間は案外、「完全に何もしない生活」に耐えられません。
- 誰かと関わりたい
- 意味を感じたい
- 成長したい
こういう気持ちは、働いていようがいまいが、変わらないものです。
だからFIREの本質は、
「働かなくても生きられる状態」
よりも
「働きたいと思ったら働ける状態」
なんですよね。
この “選べる” を支えるのが、お金だけでなく、スキルや経験 なんだと思います。
なぜリスキリングが大事なのか?
✅ スキルがあると、「働ける選択肢」を確保できる
完全に働かない生活もできますが、
ほんの少しでも「自分で何かできる」ほうが、気持ちが楽になります。
- 書く
- 話す
- デジタルツールを扱う
- 情報整理ができる
- 人と関係をつくる
こうしたスキルは
年齢に関係なく続けられる、価値が落ちにくいスキル です。
「また働きたいと思ったときに、働ける」
この 「選択肢の余白」こそ、FIREの安心感だと感じています。
リスキリングは資格勉強ではない
よく誤解されるのですが、
リスキリング=資格を取る
ではありません。
資格を取りまくっても、活かせなければ意味がありません。
大切なのは、
「自分が実際に使えるスキルが、少しずつ増えていること」
たとえば、
- Excelが少しできる → 家計管理が楽になる
- 情報整理が上手になる → 投資判断がブレにくくなる
- 文章を書くのに慣れる → SNSやブログがしんどくなくなる
こんな 日常の小さな“できる” が、FIRE後の生活の質をじわじわ上げてくれます。
正直に言うと、私もまだ“途中の人”
私自身も、学び直しは「完璧にできている」タイプではありません。
- 何も進まない日もある
- やる気が出ない日もある
- 忙しいと流れてしまう日もある
ほんと…私もまだ試行錯誤中です。
でも、ほんの少しできることが増えていくと、
それだけで自分に対する安心感が出てきます。
「自分はちゃんと前に進んでいるな」と思える感じ。
だからこのシリーズは、教えるというより、
一緒に考えていくスタンスで続けたい と思っています。
まとめ
FIREは、お金だけでは成立しない生き方です。
- 社会とのつながり
- 自分の役割
- 成長を感じられること
- 心が落ち着いていること
それらは、リスキリング(学び直し) を通じて育っていきます。
投資と同じで、
スキルも少しずつ積み上げるもの。
焦らず、比べず、自分のペースで育てていきましょう。
