「配当金をもらいながら資産形成をしたい」
そんな方(私もその1人ですが)にとって注目したくなる銘柄が、連続増配銘柄です。
ただ、配当利回りが高い株を買うだけでは、長期では思ったように資産が増えなかったり、配当が減ったりするリスクもあります。
でも、連続増配株なら、持ち続けるほど“実質利回り”がどんどん上がる可能性もあるんです。
今回は、「なぜ連続増配銘柄が人気なのか」「どうやって探すのか」、その投資戦略を一緒に見ていきましょう。
そもそも「連続増配銘柄」って?
簡単に言えば、「毎年配当を増やしている会社」のことです。
たとえば、以下のような企業が代表的です。
- 花王(4452):30年以上にわたって連続増配を継続。日本でトップクラスの実績。
- SPK(7466):自動車部品の専門商社で20年以上の増配実績。
- 小林製薬(4967):医薬品・日用品メーカーとして20年以上増配。
- 三菱HCキャピタル(8593):リース業界の大手で20年近く増配。
- ユニ・チャーム(8113)、KDDI(9433)なども安定した増配が続いています。
- 他にもリコーリース、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、ニトリなどが有名かなと思っています。
こうした企業は、業績が安定しているだけでなく、株主還元意識も高いのが特徴です。
参考:ザイオンライン https://diamond.jp/zai/articles/-/229803
なぜFIRE志向の人におすすめ?
FIREを目指す人にとって重要なのは、「長期的に安定して配当をもらい続ける」こと。
その点で、連続増配銘柄には以下のようなメリットがあります。
✅ 1. 実質利回りが年々アップする
たとえば、最初は配当利回り2.5%だった株でも、毎年10%増配されれば、
5年後には購入時ベースで4%以上の利回りになる可能性もあります。
✅ 2. 減配リスクが小さい
増配を続けるには、業績の安定性・株主還元意識・財務の健全性が必要。
つまり、企業の“中身”も一定以上のレベルがある証拠です。
減配していない企業にも注目!
なお、「増配はしていなくても、減配をしていない=安定して配当を出し続けている」企業も、FIRE志向の人にとって魅力的です。
代表的な企業としては以下のような例があります。
- アサヒグループホールディングス(2502):国内ビール類のシェアは首位。海外売上も伸長
- 武田薬品(4502):医薬品業界で安定配当を継続。
- ヱスビー食品(2805):香辛料市場のシェアNo.1を誇る食品メーカー。
- 日清紡ホールディングス(3105):無線通信、マイクロデバイス、ブレーキ、精密機器など
- 信越化学工業(4063):塩化ビニル樹脂や半導体シリコン、電子・機能材料などの化学メーカー
- 他にも、塩野義製薬、ライフコーポレーション、コメリなどが有名かなと思っています。
- 花王、ニトリは連続増配でもありますね。
「増配しない=悪い」ではなく、「減配していない=信頼性が高い」と捉えるのも、長期保有戦略では重要です。
参考:ザイオンライン https://diamond.jp/zai/articles/-/239295
どうやって見つける?銘柄の探し方
▶ 日本株の場合
- 証券会社のスクリーニング機能(SBI証券・楽天証券など)で「増配年数」や「配当性向」などを設定
- 雑誌や投資サイトで特集される「連続増配ランキング」「高配当安定株」をチェック
おわりに:FIREの“配当基盤”を育てるなら、増配&安定銘柄を
FIREを目指す人の多くは、「資産を取り崩さずに配当で暮らしたい」という希望を持っています。
そんなとき、じわじわと配当が増える連続増配銘柄や、減配していない安定株は心強い味方です。
もちろん、利回りだけでなく、銘柄の業種・成長性・分散性も合わせて考える必要がありますが、
「長く持つほど報われる株」をポートフォリオに組み込んで、着実に“配当の柱”を育てていきましょう!

