FIRE中の住まいはどうする?持ち家 vs 賃貸 vs リゾート型を考える

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FIRE(経済的自立・早期リタイア)を達成した後、もう1つの大きなテーマが「住まい」です。
日々の生活費の中でも大きな割合を占める“住宅費”。FIRE生活をどう設計するかによって、この住まいの選び方も変わってきます。

今回は、FIRE後の住まいとしてよく挙がる「持ち家」「賃貸」「リゾート滞在型」の3つを比較しつつ、最近の住宅市場の動向も踏まえながら考えてみます。


持ち家:安心感はあるが、思ったより自由じゃない?

「家賃がかからない」という安心感が魅力の持ち家。
FIRE後に住居費を抑える意味でも、すでに住宅ローンを完済している人にとっては非常に強力な武器になります。

ただし注意したいのは、「固定資産税」や「修繕費」が継続してかかるという点。
また、気軽に住み替えができないので、生活スタイルが変わっても柔軟に対応しづらいのが難点です。

あとは住宅ローンを払っている間は金融資産への投資がどうしても少なくなってしまうというのもあると思います。こればかりはどちらもというのはハードルが高いかもしれません。
新築住宅の価格が高騰しているのも気になるポイントですね汗


賃貸:流動性の高さが魅力。でも本当に安く住める?

「好きなときに住み替えられる」という柔軟性が最大の魅力。
また、高齢になると一軒家の管理が難しくなるため、コンパクトな賃貸物件でシンプルに暮らすという選択も現実的です。

ただし、家賃が意外と下がらないという現実も見えてきました。

▶ 東京オリンピック後は下がると言われていたが…

2010年代には「東京オリンピック後に不動産価格は下落する」と言われていましたが、実際は都心部の価格は上がり続けています。
また、空き家が増えることで賃貸が安くなるという期待もありましたが、都市部ではむしろ家賃が上昇しているエリアもあります。

特に東京・大阪・名古屋といった大都市圏では、「人気エリアの物件はむしろ取り合い」になっている状況も。
つまり、家賃が下がる前提でFIREプランを立てるのは少し危険かもしれません。


地方 vs 都市:FIRE後の居住地で違いが出る

日本全体では空き家問題や人口減少が進んでいますが、それが必ずしも「どこでも住めば安くなる」というわけではありません。

  • 地方は確かに物件価格や家賃が安いが、車が必須で生活コストが高くなる場合も
  • 都市は利便性が高いが、家賃が高くなりやすい
  • 中堅都市(例:福岡・仙台・長野)あたりが「コスパのバランスが良い」という声も多い

FIRE後の生活においては、資産額だけでなく、どんな生活を送りたいかも重要な判断材料になります。


補足:リゾート地に住むという選択肢も

最近注目されているのが、「地方のリゾート地に長期滞在しながら暮らす」というスタイル。
たとえば以下のような事例があります:

  • 長野・軽井沢に夏だけ住む「2拠点FIRE」
  • 沖縄や宮古島で数か月過ごす“リゾート移住”
  • キャンピングカーやトレーラーハウスを活用する「ミニマルFIRE」

完全移住ではなく、短期滞在を織り交ぜるセミFIRE的な動きが主流です。
賃貸ベースでフットワーク軽く動く人にとっては、住居費を調整しやすいメリットもあります。

ただ、織り交ぜても拠点となる場所は必要になるので、おそらく賃貸+もう1拠点(リゾートやキャンピングカーなど)という形になると思いますので、実際にはもう1拠点分が費用視点では増えるのかなと思っています。
得られるものも大きいと思いますが、楽しさ重視の住み方になるかもしれません。
でも、あこがれる選択肢ですよね、妄想しだしたら止まらないです笑


おわりに:正解は「自分にとっての快適さ」

持ち家も、賃貸も、リゾート滞在も、それぞれにメリットとデメリットがあります。
一番大事なのは「自分のFIREライフに合ったスタイルかどうか」。

資産計画や支出コントロールと同じくらい、どんな場所で、どんな風に暮らしたいかを考えることが、FIREの満足度を左右するポイントかもしれません。

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