【新NISA実践編 第3回】新NISAは毎月積立と一括投資、どちらがいい?投資タイミングの考え方

FIRE・資産形成

新NISAを始めると、

「何を買うか」と同じくらい迷うのが、

「いつ買うか」

ではないでしょうか。

毎月少しずつ積み立てる。

年初にまとめて投資する。

相場が下がるまで待つ。

いろいろな考え方があります。

特に新NISAには年間の投資枠があるため、

「年初に一括投資した方がいい」

という意見を目にすることもあります。

では、本当に年初一括が正解なのでしょうか。

今回は、

単純にどちらが有利かを比べるのではなく、

新NISAを長く使っていくうえで、自分に合った投資タイミングをどう考えるか

という視点から整理してみたいと思います。


新NISAには年間の投資枠がある

まず、新NISAの仕組みを確認しておきましょう。

新NISAでは、

つみたて投資枠:年間120万円

成長投資枠:年間240万円

合計で年間360万円まで投資できます。

ただし、

年間360万円を必ず投資しなければならないわけではありません。

あくまでも、

非課税で投資できる上限です。

そのため、

「枠をどう使い切るか」から考えるのではなく、

自分が投資できる金額を決め、

そのお金をいつ投資するのかを考えるのが基本になります。


毎月積立の特徴は「タイミングを考えすぎなくていいこと」

毎月積立では、

あらかじめ決めた金額を定期的に投資します。

例えば、

つみたて投資枠で年間120万円投資するのであれば、

毎月10万円ずつ積み立てる方法が考えられます。

毎月同じ金額を購入すると、

価格が高いときには少なく、

価格が低いときには多く買うことになります。

ただ、それ以上に大きなメリットだと感じるのが、

「いつ買えばいいのか」を毎回考えなくて済むことです。

相場が上がっていても買う。

下がっていても買う。

投資を仕組み化することで、

日々のニュースや株価に左右されにくくなります。


一括投資の特徴は「早く市場に資金を置けること」

一方、一括投資では、

投資できる資金をまとめて市場へ投入します。

例えば、

年間120万円を投資する予定で、

その資金をすでに持っているのであれば、

早い段階で120万円を投資するという考え方です。

市場が長期的に上昇するのであれば、

早く投資した方が、

資金が市場にいる期間は長くなります。

そのため、

長期的な期待リターンという観点では、

一括投資に合理性があります。

ただし、

当然ながら、

投資した直後に相場が下落する可能性もあります。


「年初一括」が注目される理由

新NISAでは、

「年初一括」という言葉をよく見かけます。

年が変わって新しい年間投資枠が使えるようになったら、

早い段階でまとめて投資する方法です。

考え方はシンプルです。

市場が長期的に成長するのであれば、

1月に投資した資金と12月に投資した資金では、

1月に投資した方が市場にいる時間が長くなります。

そのため、

「投資できる資金がすでにあるなら、早く投資する」

という考え方につながります。


ただし「期待値が高い」と「自分に向いている」は違う

ここで大切なのが、

数字上の合理性と、

実際に続けられるかどうかは別だということです。

例えば、

年初に240万円を投資して、

翌月に相場が20%下落したとします。

評価額だけを見れば、

約48万円減る計算です。

長期投資だから大丈夫だと頭では分かっていても、

実際にその数字を見ると不安になるかもしれません。

そして、

怖くなって売却してしまったら、

せっかく長期投資を考えていた意味も薄れてしまいます。

だからこそ、

「どちらの期待リターンが高いか」だけではなく、「自分がどのくらいの値動きに耐えられるか」

も考える必要があります。

この辺りの感覚は人によるとは思いますが、

ここ数年は日経平均株価は何だかんだで大きく伸びているので、

最近投資を始めた場合には年始一括が良かった

という考え方になっているという方も多いのかなと思います。


「高値だから待つ」は意外と難しい

もう一つよくあるのが、

「今は株価が高そうだから、下がってから買おう」

という考え方です。

もちろん、

その判断がうまくいくこともあります。

問題は、

いつ下がるのかが分からないことです。

例えば、

「10%下がったら買おう」

と考えていたとしても、

その前に20%上昇してから10%下落するかもしれません。

また、

実際に10%下落すると、

今度は

「もっと下がるのでは?」

と思って買えなくなることもあります。

投資タイミングを完璧に当て続けるのは簡単ではありません。


「一括か積立か」の二択にしなくてもいい

ここで考えたいのが、

両方を組み合わせる方法です。

例えば、

年間120万円投資する予定なら、

最初に60万円を投資する。

残り60万円は毎月5万円ずつ積み立てる。

あるいは、

普段は毎月積み立てながら、

ボーナスや余裕資金ができたときに追加投資する。

このような方法もあります。

一括投資と積立投資は、

必ずしもどちらか一つを選ぶ必要はありません。


つみたて投資枠と成長投資枠で方法を変える

前回の記事で考えた、

2つの枠の役割分担

をここでも活用できます。

例えば、

つみたて投資枠では、

投資信託を毎月積み立てる。

一方、

成長投資枠では、

購入したいETFや個別株を、

自分が納得できるタイミングで購入する。

こうすると、

NISA全体を

「積立か一括か」

という一つのルールで考える必要がなくなります。

商品の役割によって投資方法を変える

という考え方もできるわけです。


相場ではなく「自分の状況」でタイミングを考える

投資タイミングについて考えると、

どうしても株価に目が向きます。

でも、

それ以上に確認したいことがあります。

生活防衛資金は十分か。

近いうちに使う予定のお金ではないか。

長期間投資できる資金か。

相場が大きく下がっても持ち続けられるか。

こうした条件が整っているのであれば、

「市場がどうなるか」だけでなく、

「自分は投資できる状態なのか」

という視点から判断できます。


新NISAだから急ぐ必要はない

新NISAには年間投資枠があるため、

どうしても

「今年中に使わないともったいない」

という気持ちが生まれやすくなります。

でも、

前回の記事でもお伝えしたように、

NISAは枠を埋めるための制度ではありません。

無理をして投資する。

生活に必要なお金まで投資する。

よく分からない商品を年末に慌てて購入する。

これでは、

制度を活用すること自体が目的になってしまいます。

自分が投資できる範囲で使う。

それで十分だと思います。


私自身が大切だと思うこと

投資をしていると、

後から振り返って、

「あのとき一括で買っておけばよかった」

「もう少し待てば安く買えた」

と思うことがあります。

でも、

これは結果を知っているから言えることです。

投資した時点では、

その先の相場は誰にも分かりません。

だからこそ、

完璧なタイミングを探すよりも、

自分なりのルールを決めておくこと

の方が大切だと思っています。

毎月積み立てる。

余裕資金ができたら追加する。

まとまった資金の一部だけ先に投資する。

自分が納得できるルールがあれば、

結果だけを見て後悔することも少なくなるのではないでしょうか。


まとめ:大切なのは「いつが正解か」ではなく「どう続けるか」

毎月積立にも、

一括投資にも、

それぞれメリットがあります。

まとまった資金があり、

長期で運用できるのであれば、

早く市場へ投資するという考え方には合理性があります。

一方で、

毎月積み立てることで、

投資タイミングに悩まず、

淡々と資産形成を続けることもできます。

そして、

両方を組み合わせても構いません。

新NISAは長く付き合っていく制度です。

だからこそ、

「今年、一番良いタイミングで買えるか」よりも、

「これから何年も続けられる方法か」

を大切にしたいところです。

未来の株価を当てることはできません。

でも、自分が無理なく続けられる仕組みを作ることはできます。

相場ではなく、自分自身を基準に投資する。

そんな考え方が、新NISAを長く活用していくうえでの一つの軸になるのではないでしょうか。

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