【新NISA実践編 第9回】新NISAのポートフォリオはどう作る?投資信託・ETF・個別株の組み合わせを考える

FIRE・資産形成

新NISAについて調べていくと、

少しずつ選択肢が増えていきます。

投資信託。

ETF。

高配当株。

個別株。

「どれを買えばいいのだろう?」

と考えていたはずが、

今度は、

「これらをどう組み合わせればいいのだろう?」

という悩みが出てきます。

例えば、

投資信託だけでいいのか。

ETFも持った方がいいのか。

個別株をどのくらい入れるのか。

高配当株を増やしすぎていないか。

いろいろ考え始めると、

正解が分からなくなることもあります。

そこで今回は、

一つひとつの商品ではなく、

NISA全体を一つのポートフォリオとして考える

という視点から整理してみたいと思います。


そもそもポートフォリオとは?

ポートフォリオとは、

簡単にいえば、

「自分がどのような資産を、どのくらい持っているのか」

という組み合わせのことです。

例えば、

投資信託だけを持っている人もいます。

投資信託とETFを持っている人もいます。

そこに、

高配当株や個別株を組み合わせている人もいます。

大切なのは、

商品数を増やすことではありません。

それぞれの商品に、どんな役割を持たせるのか。

ここから考えると、

ポートフォリオは作りやすくなります。


まず「何を買うか」ではなく「何を目指すか」

これは、

これまでのシリーズでも繰り返し考えてきたことです。

ポートフォリオを作るときも、

最初に商品を選ぶ必要はありません。

例えば、

老後に向けて資産を大きくしたい。

将来の配当収入を増やしたい。

できるだけ手間をかけずに資産形成したい。

個別企業への投資も楽しみたい。

目的によって、

適した組み合わせは変わります。

だからこそ、

最初に考えたいのは、

「自分はNISAでどんな資産を作りたいのか」

ということです。


投資信託は「資産形成の土台」にしやすい

ポートフォリオの中心として考えやすいのが、

幅広く分散された投資信託です。

例えば、

世界中の株式へ投資する商品。

米国株へ幅広く投資する商品。

日本を含む複数の地域へ投資する商品。

こうした投資信託を使えば、

一つの商品でも多くの企業へ分散できます。

さらに、

毎月自動で積み立てることもできます。

そのため、

資産形成の中心となる「土台」

として使いやすい商品です。

特に、

投資にあまり時間をかけたくない場合には、

投資信託を中心にしたシンプルなポートフォリオも十分に考えられます。


ETFは「役割を追加する」ために使える

ETFも、

幅広い資産へ分散投資できる商品です。

ただ、

新NISAのポートフォリオでは、

投資信託とは少し違った役割を持たせる方法があります。

例えば、

投資信託で世界株へ広く投資しながら、

ETFで高配当株へ投資する。

あるいは、

特定の地域や資産を補う。

このように、

ポートフォリオに特定の役割を追加する

ためにETFを使うことができます。

ただし、

投資信託とETFの中身がほとんど同じになっていないかは、

確認しておきたいところです。


個別株は「自分の考えを反映する部分」

個別株には、

投資信託やETFとは違った魅力があります。

企業を自分で調べ、

「この会社を長く持ちたい」

と思った企業へ直接投資できます。

例えば、

安定した収益基盤がある企業。

成長が期待できる企業。

高い競争力を持つ企業。

株主還元を重視している企業。

こうした会社を選び、

自分なりのポートフォリオを作ることができます。

一方、

一社への投資割合が大きくなるほど、

その企業固有のリスクも大きくなります。

そのため、

個別株は、

ポートフォリオ全体の中でどのくらい持つのか

という視点も重要になります。


高配当株は「配当収入を作る役割」

高配当株については、

第5回でも取り上げました。

新NISAでは、

一定の条件を満たせば、

配当金を非課税で受け取ることができます。

そのため、

将来的に配当収入を増やしたい場合には、

高配当株をポートフォリオの一部に組み込む方法があります。

ただし、

高配当株ばかりを集めると、

業種が偏ることがあります。

例えば、

銀行。

保険。

商社。

通信。

エネルギー。

高配当株を探していくと、

特定の業界が増えてしまうことがあります。

だからこそ、

配当利回りだけではなく、

ポートフォリオ全体の業種バランス

も見ておきたいところです。


「コア」と「サテライト」で考えてみる

ポートフォリオを考えるときに、

分かりやすい方法の一つが、

コア・サテライト

という考え方です。

「コア」は、

資産形成の中心です。

例えば、

幅広く分散された投資信託やETF。

「サテライト」は、

自分の考えや目的を反映する部分です。

例えば、

高配当株。

個別株。

特定のテーマや地域へ投資するETF。

イメージとしては、

土台は広く分散し、一部で自分らしい投資をする

という考え方です。


例えば、こんな組み合わせも考えられる

ここで、

具体的なイメージを考えてみましょう。

例えば、

NISAで100万円投資するとします。

そのうち、

70万円を幅広く分散された投資信託。

20万円を高配当株や高配当ETF。

10万円を自分が長期保有したい個別株。

このようにすれば、

資産形成の中心は分散投資に置きながら、

配当や個別企業への投資も楽しめます。

もちろん、

70:20:10が正解ということではありません。

80:20でもいい。

50:30:20でもいい。

投資信託100%でも構いません。

大切なのは、

なぜその割合にしているのかを、自分なりに説明できること

です。


つみたて投資枠と成長投資枠で役割を分ける

新NISAには、

つみたて投資枠と成長投資枠があります。

この2つを、

ポートフォリオ作りに活用する方法もあります。

例えば、

つみたて投資枠

幅広く分散された投資信託を積み立てる。

成長投資枠

ETF、高配当株、個別株などを購入する。

こうすると、

制度上の2つの枠と、

ポートフォリオの役割を整理しやすくなります。

もちろん、

成長投資枠でも対象となる投資信託を購入できます。

「成長投資枠だから個別株を買わなければならない」

というわけではありません。


NISA口座だけを見ない

ここで、

もう一つ大切なことがあります。

それは、

NISAだけでポートフォリオを考えないこと

です。

例えば、

NISAでは株式をたくさん持っている。

でも、

銀行預金も十分にある。

企業型DCやiDeCoで別の資産を持っている。

課税口座にも投資信託がある。

この場合、

NISA口座だけを見ると株式に偏っているように見えても、

資産全体では違うかもしれません。

反対に、

NISAも課税口座も、

ほとんど同じ米国株へ投資している場合、

思っている以上に資産が偏っている可能性があります。

だからこそ、

NISAは資産全体の一部分

として見ることが大切です。


商品数が多いほど分散できるわけではない

ポートフォリオを作っていると、

商品を増やしたくなることがあります。

投資信託を3本。

ETFを4本。

個別株を10社。

一見すると、

かなり分散されているように見えます。

でも、

中身を見ると、

同じ企業を何度も保有していることがあります。

例えば、

世界株の投資信託。

米国株の投資信託。

米国株ETF。

これらを組み合わせると、

同じ大型米国企業への投資比率が、

思っている以上に高くなることもあります。

商品数と分散度は同じではありません。

何本持っているかより、

中身がどうなっているかを見ることが重要です。


個別株では「一社への集中」にも注意

個別株が大きく値上がりすると、

自然にポートフォリオの中で割合が高くなります。

例えば、

購入時には全体の5%だった銘柄が、

大きく値上がりして15%になった。

その企業を引き続き高く評価していたとしても、

一社の影響が大きくなっていることは確認しておきたいところです。

第8回で取り上げたように、

必要であれば、

一部を売却して資産配分を調整する方法もあります。


ポートフォリオは一度作ったら終わりではない

最初に、

理想的な資産配分を作ったとしても、

時間が経つと割合は変わります。

株価が上がる。

株価が下がる。

積立を続ける。

配当を再投資する。

新しい商品を購入する。

こうしたことによって、

ポートフォリオは少しずつ変化します。

だからこそ、

半年や1年に一度くらい、

全体を確認してみるのも一つの方法です。

毎日のように調整する必要はありません。

むしろ、

頻繁に触りすぎないことも、

長期投資では大切だと思います。


「理想の割合」より「続けられる構成」

ポートフォリオについて調べると、

さまざまな資産配分が紹介されています。

株式○%。

債券○%。

国内○%。

海外○%。

もちろん、

こうした考え方は参考になります。

でも、

最終的に大切なのは、

自分がそのポートフォリオを持ち続けられるか

です。

例えば、

株式100%の方が期待リターンが高いとしても、

30%の下落で怖くなって売ってしまうのであれば、

自分に合っているとは言えないかもしれません。

反対に、

値動きを理解した上で、

長期的に持ち続けられるのであれば、

株式の割合を高くする考え方もあります。

正解は一つではありません。


私自身が大切だと思うこと

投資を続けていると、

少しずつ商品が増えていきます。

最初は投資信託。

次にETF。

高配当株。

気になる個別株。

気がつけば、

「なぜこれを持っているのだろう?」

という商品が出てくることもあります。

だからこそ、

ときどき商品単体ではなく、

自分の資産全体を少し離れて見る

ことが大切だと思っています。

この投資信託は何のために持っているのか。

このETFにはどんな役割があるのか。

この個別株をなぜ長期保有したいのか。

それぞれに答えがあれば、

ポートフォリオはかなり分かりやすくなります。

逆に、

役割を説明できない商品が増えてきたら、

少し整理するタイミングなのかもしれません。


まとめ:ポートフォリオに「自分なりの理由」を持とう

新NISAでは、

さまざまな商品を購入できます。

投資信託。

ETF。

高配当株。

個別株。

選択肢が多いからこそ、

「一番良い商品」を探すだけではなく、

それぞれをどう組み合わせるか

という視点が重要になります。

資産形成の土台となる商品。

配当収入を作る商品。

自分が成長を期待する企業。

それぞれに役割を持たせてみる。

そして、

NISA口座だけではなく、

現金や課税口座なども含めて、

自分の資産全体を見る。

そうすると、

「人気があるから買う」

という投資から、

「自分のポートフォリオに必要だから買う」

という投資へ少しずつ変わっていきます。

理想的なポートフォリオは、

人によって違います。

年齢も違う。

収入も違う。

家族構成も違う。

投資する目的も違います。

だからこそ、

誰かのポートフォリオをそのまま真似するのではなく、

自分が納得できる組み合わせを考えてみる。

それが、

新NISAを長く活用していくための、

大切な一歩になるのではないでしょうか。

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