はじめに
FIRE(経済的自立・早期リタイア)というと、「仕事を辞めて自由に生きる」というイメージを持つ人も多いですが、実際にFIREを達成した人たちの中には、完全に働かない人より、何かしらの形で働き続ける人 が多くいます。
今回は、「サイドFIRE」「複業」「プロボノ」という3つの働き方を軸に、FIRE後の“働く自由”を考えてみます。
1. サイドFIREという選択
サイドFIREとは、生活費の一部を投資収入でまかないつつ、残りを働いて補うスタイル です。
完全リタイアよりハードルが低く、「経済的自由」と「社会とのつながり」を両立できるのが魅力です。
メリット
- 精神的に「働かされている感」がなくなる
- 収入があることで投資資産を取り崩さずに済む
- 社会的な接点が維持でき、孤独感が少ない
デメリット
- 「完全自由」ではない
- 仕事とのバランス管理が必要
👉 FIREというよりも「働くFIRE」。
私自身も、FIREを完全な“終着点”ではなく、“働き方を選べる状態”と捉えています。
2. 複業(パラレルワーク)でリスク分散
FIREを目指す途中段階で注目されるのが 複業(パラレルワーク)。
本業+副業というより、「複数の小さな仕事を組み合わせて自分の生活を作る」という考え方です。
メリット
- 収入源を分散できる(リスクヘッジ)
- 好きなことや得意なことを収入化できる
- FIRE後も継続可能な働き方になりやすい
デメリット
- スケジュール管理が難しい
- 収入が安定しにくい場合も
最近はオンラインで完結する仕事(ライティング、デザイン、顧問業など)も増えており、FIREとの相性は非常に良い働き方です。
金額をある程度気にせずに好きなことに集中できる、という意味では一番良い状態かもと思っています。移住や複数拠点生活などもしやすいかなと思っています。
3. プロボノという新しい働き方
「プロボノ」とは、自分の専門スキルを生かして社会や地域に貢献する活動 のこと。
FIRE後に「社会と関わり続けたい」「誰かの役に立ちたい」と考える人に人気が高まっています。
メリット
- お金以外のやりがい・充実感を得られる
- 自分の経験が社会の役に立つ
- 新しい人脈ができ、学びがある
デメリット
- 無償ボランティアも多く、収益性は低い
- 時間・体力面でのバランスが必要
👉 FIRE後は“お金のために働く”から“意味のある働き方を選ぶ”段階へ。
プロボノはまさにその象徴です。
地域や社会とのつながりをもっと作りたい場合には、こういった働き方というか選択はありかなと思っています。
4. FIREと働く自由
FIREの本質は「働かないこと」ではなく、「働くことを自分で選べる状態になること」。
一度リタイアしても、
- やっぱり働きたくなる
- 誰かの役に立ちたい
- 社会とのつながりを保ちたい
という気持ちは多くの人に共通しています。
FIRE後に「もう働かない」と決めていた人が、数年後に再び仕事を始める例も珍しくありません。
まとめ
FIRE後の働き方にはさまざまな選択肢があります。
- サイドFIRE:投資+働くでバランスを取る
- 複業:複数の仕事で収入と刺激を得る
- プロボノ:お金ではなく社会的な意義で働く
FIREは「自由を得ること」であり、「働かないこと」ではありません。
“働くことを選べる自由”こそが、FIREの真の価値なのかもしれません。
